連載再開祈願
昨日エクスプローラー様のご機嫌を損ねてしまい、長々と書いた記事がおシャカになりました。
ふ…フフフ…いいのさ……(遠い目)。
何を書いたかというと、FSS(the Five Star Stories/ファイブスター物語)のことです。
読者の誰もが「俺が生きてるうちに連載終わるのかな…」と遠くを見つめる目になる漫画です。
月刊連載20周年を超えてもまだ本編単行本が12巻。
設定やイラストなどの副読本の方が圧倒的に刊行されるペースが速く、既に数十冊。
その上、著者のナガノ先生が連載中断して早4年。涙チョチョ切れますわな。
「読者の忍耐力が試されるマンガ」との呼び声も高く、古いファンほど己の寿命と作者の寿命と漫画最終回の兼ね合いが気になって仕方ない訳で、連載第一回以前から観察しているわたしとしましても、本当にいつ何があるかわからない己の人生で、何があってもFSSの最終回だけは見届けてから死にたいと思っています。
親しいお友達でも読んでいない人が多いので、ここで解説でもと思ったんですが。
わたしの拙い文章力では不可能だという結論に。
連載20年の間に蓄積された膨大なデータを、カバー出来る訳がない。
名前のみの登場も含め、登場人物400人超という時点で既にどうかしていると思います。
わたしは一応連載開始前から見てますが、未だに先々の予想とか全く付きません。
当時初めて読んだ時、既存の漫画とは全く異なる手法(年表が軸になっている)で、度肝を抜かれました。
そもそも第一巻を読んだ時、10回読み直して「あ、この人とこの人が同一人物か」と気付いたレベルです。
当時は子供だったからっていうのもありますが。
ファンサイトで細かく補完されている方もいらっしゃるので、そちらをご参考に。
作者の永野護センセは天才です。これだけは間違いない。
えー、百式やキュベレイの基本デザインをされた方です。と言えばなんとなく通じるだろうか。
発言を見るにすげー勢いで俺様ですが、言うだけのものは作る。むしろ常に見る側の予想を裏切ることを旨としている。
センセーは軍事・ファッション・音楽・バイオ関連など、数多の分野に造詣が深く、特にロボとファッションは頭おかしいレベルで凄いのをでじゃいんします。
基本的に「昔の自分も含め、既に存在する作家・作品のマネは絶対にしない」というポリシーの持ち主です。
クリエイティブセンスで勝負をする畑に居る人は、それがどれだけ難しいことか解るんじゃないかなーと思います。
日本人の特性は模倣ですよ。それを全否定ですよ。カッコイイよ先生。
「自分は魂を削ってデザインしている」と公言してもいます。
副読本としては高価な紙を使う。手間を掛ける。
それが高い、ストーリーだけを知りたいと言う人は、どうぞ単行本だけを買って下さいと。
でも、単行本だけじゃ物語のバックボーン、細かい設定なんかは分かりません。
デザインの対価としてお金を使って下さる人の為に、僕たちは魂を削って仕事をしてる……といったようなことを仰っていた記憶が。
こういうこと言ってみたい。かっこええ。
一生ついて行きます。
因みに大昔、プロローグ部分だけ映画化もされました。
今ではFSSをトレースしての映像化は、不可能と思われてます。
まず、ロボの線が多すぎる。細か過ぎる。可動域が広すぎる。
だからこそいいんだけど、アニメ化は無理だとわたしも思います。
つか、アニメ化出来たら凄いことですよ。なんか手法はないもんかな…。
最後に、劇場版オープニングをどうぞ。
コーラス三世陛下を井上和彦がやってたって知らなかった。
声優は豪華過ぎてぐうの音も出ません。ちゃんと見直そうと思います。
最新刊の12巻時点で、単行本1巻の登場人物のうち主要メンバー数名が死亡してます。
星団最強の剣聖も呆気なく死亡しました。不条理過ぎる死に方でした。
リィ様がボスやんに殺された時は愕然とするあまり、「ヒィイィイィイ！」と叫んで本を取り落としたよ。理想の女性像はマカロニのかおりちゃんとリィ様です！
人気があるからと言えども、ストーリー上必要なら躊躇いなく殺す。
それも、呆気なく、残虐な方法だったりとか。
大団円が嫌いなんだろうなあ、ナガノ先生は。わたしも嫌いだけど。
以前叔母に好きなストーリーのタイプを訊かれ、「救われない話」と答えたらどんびきされました。
「だからラブストーリーが嫌い」と言ったら「ハッピーエンドの方が安心して見られるじゃないの！」と怒られた。
救われないつーか、不可解な要素を残したまま、みたいな。
死ぬ時は死ぬし、誰もがドラマチックな場面を持ってる訳じゃないし。
伏線は全て回収されるとは限らないし、ラストの捉え方は自分で考えようみたいなのが好き(メガテン好き故か？) 。
でもFSSのラストは知りたいと思います。
天才頭脳ではない自分では、ラストなんか考えようがないんで。
