車内ある・ない妄想

おお、6月に入る前に更新出来た！
奇蹟でおじゃる。

こないだお会いしたお友達Aさんが、お茶した時に仰っていたのですが。

近場の…例えば仕事で一緒になる人とかで目星い人がいると、好きとかじゃないけどその人を使って楽しい妄想をするそうです。

ふんふんそうなのーとか言って別れた後、帰宅してわたしはその話をプレイバックしました。

あれは一体なんだ。

後日、もう一度彼女とお会いする機会があったので、

「ゴメン！　あの話を後で振り返ったけどどういうことか全く意味がわからんかった。一体あなたは何をやってんの？」

と訊いてみました。

詳細を聞いた処では、飲みに行ったらこんな感じ〜、デートしたらこう、ドライブだとこう、家族に会わせた時はこう…と、細かくシミュレートしてニヤニヤしているらしいです。
別にターゲッティングしている訳ではなく、妄想で遊ぶ為の道具として周りの関係者を使うらしいです。

「えー、夜月さんそういう妄想やらないんですか？」

「やらねえよ」

やってる人なら意味がわからんとか無いだろ。
その時、もう一人の友人Bさんが同席されていました。
彼女はこのやりとりを見て、口を開き。

「でも分かる分かるー。電車乗ってシートに座るとさ、向かいの座席に座ってる男を片っ端から『ある。ない。ない。ある』とか選り分けするもん」

「うんうん分かる！　やりますよねー！　やりますやります！」

「夜月さんやらないの？」

「やりません。電車乗っても周りの人なんか見ませんし、見た所で別段何とも…だって関係ない人だし」

「そんなことばっかやってるけどなあ」

「楽しいですよ」

あれ？　何この空気。ひょっとしてわたしがおかしいの？
民主主義的にはわたしがマイノリティなの？　迫害されるべきなの？

車内の乗客の何割かはこういう妄想をしているのかもと思うと、恐ろしさのあまり迂闊に電車にも乗れません。乗るけど。

何故やらないのかと訊かれたのですが(何でだよ…)、多分理系脳だからじゃないかと…という話に。
何らかの土台や足がかりが無いと、例え妄想と言えどその上に肉付け出来ないんです、っていうことで。

なんでか分からないけどそうなの！
とか言わないし思わないもんなー。
根拠とか論拠を求める思考タイプのせいで、皆様のような愉快な妄想トークに入り込めない感で一杯です。

無念。