コーヒーおごられ事件
見知らぬ人にコーヒーをご馳走して頂きました。
このド平日、一体わたしに何があったと言うのでしょーか。
本日の仕事を終えた後、カフェでお茶をしていました。
店内の客は、おばちゃんとおばあちゃんの狭間を漂うやや年輩の女性と、わたしの二人。
読書(ていうか漫画。またワンナウツ読み返し中。個人的には高橋・胡桃沢スキー)を切り上げてそろそろ帰るべきか、またはお代わりを頼んで居座るべきか迷うこと15分程。
よし、殺す!
…じゃなくて。
よし、帰ろう!
と決めて帰り支度をしようとしたその時。
おば(あ)ちゃんがわたしに声を掛けて来ました。
「ちょっとお姉さん、あなたコーヒー好き?」
は?
驚きの表情を作ったまま、はあ…まあ一応好きですが…と答える常識人なわたし。
おば(あ)ちゃんは、自分が座っていた座席にある物を指差しました。
テーブルには、ボダムの容器(ティーストレーナーみたいなガラスの器。コーヒーの粉とお湯を入れて、粉を押し下げてコーヒーを抽出するインスタントな道具)が。
二杯分のコーヒーが入っていた器には、半分程のコーヒーが残っていました。
「コーヒー飲んでたんだけど、半分残ってるのよ。これから歯医者行かなくちゃいけなくて…これあなた飲まない?」
は?
「わたし残すの嫌いなのよねえ。ミルクも半分残ってるから、ほらこれ飲んで頂戴よ。あ、店員さん。あちらのお姉さんにこのコーヒー運んでー」
「…………アリガトウゴザイマス」
という訳で、口は着けていないものの一般的には『飲み残し』と言われるコーヒーをご馳走して頂いたのです。
最初に「これ飲まない?」と言われたら、「いえ結構です」と即答していたと思います。
でも、初手の質問が「あなたコーヒー好き?」だったらもう断り切れねーっつー話ですよ!
好きゆーといていらねーとか言えねーし!
「てか、お前の飲み残しだからいらねー」とか言えねーし!
「つーか残すの嫌なら一気飲みして歯医者行けや」とか言えねーし!
あそこはそう言うべきだったのかも知れん。
しかし! わたしはッ!! 己の弱さに負けた…ッ!!
今年はもっと強くなれますように。
強さを身に着ける為、またワンナウツ読み返そう。
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