20歳過ぎたらあっちゅーま。-はてなブログ出張所-

流れ流れて漂着。何故かまだ生きてます。

食の姿勢

以前お仕事でご一緒した方に呼ばれまして、居酒屋さんへ行きました。









居酒屋行ったのいつぶりだ(そこから疑問)。














カラオケがある居酒屋さんで、地元の方々が美声を振るっていらっしゃいました。
いやホントに上手いんだもん。朗々と歌い上げててビックリしたよ。
誰? 何? プロ? 地味な服装だけどプロなの?
でも、それがふつーの勤め人の方々らしいワケ。ガッコの先生とか。


しかし残念ながらですね、わたしが知っている曲が殆どございませんで。
演歌とかムード歌謡に滅法弱く、メタルとハードロックと仮面ライダーにはやたら強いという、超アンバランスな属性が何らかの裏目に出た感じ?





でね。








なかなかどうして繁盛しているお店でして、カウンターしか空いてなかったのです。
オジサン(推定還暦前後)の隣に座らせて頂きまして、一杯注文。
そしたらね、その隣のオジサンが話しかけて来てましてね。




「お姉さんはモデルさんか何かやってるの?」




「何もやってません(笑顔)」




こんな太いモデルがおるかい。
と自分で思うのも、最早悲しくない。


何故か、還暦前後のオジサン達にはよく好かれるんです。
これは自慢です。全国各地、何処へフラフラ行っても、オジサン達が親切にしてくれるのさ。
そんなわたしに優しいオジサンらは本物のモデルを見たことがないらしく、やたら「モデルさんか何か?」と言われるんですが、違うっつーの。
モデルはもっとこう、細くて細くて手足が長い、そして美しい人がやるものです。
と、いちいち説明するのも板に付きました。なんぼほど説明しとんじゃい。





そんな、つかみはOK的なやりとりを終えた辺りで。
わたしがこの世界で一番ダイスッキーな食べ物であるところの、鶏の唐揚げを注文していたらしく、俺食べ切れないからお姉さんも食べていいよって言って下さったのです。




あ、あ、あ、あんた神様だぁ……!!!!





リアクションが大袈裟ですって?
違います。
初対面のオジサン達にご馳走して頂くことは多いのですが、何度経験しても有り難い気持ちになります。
そして、ありがたやーと手を合わせた後に、遠慮なくガツガツ食べます。
何度か書いてますが、わたしの辞書に食に対する遠慮という言葉は掲載されておりません(落丁で)。





こないだお友達の女性に言われたのですが。




「夜月さんてさあ、この飽食日本で育ってるのに、様子を見てると好き嫌い全然無いし、何でも美味しい美味しいって本当に嬉しそうに残さず食べるよねー。こっちがつられて沢山食べちゃう位。何だか昭和初期の、例えば戦争で食べ物が無いっていうのを子供時代に経験してるんじゃないかって錯覚するんだけど。ホントの所はどうなの?」




芋の皮ばっか喰ってました






嘘です。


何でも美味しく頂きます。
昼間は仕事をしていて、お客さんと一緒に食事をしたのですが、その時にお客さんがちょっとごはんを残したのね。
明らかにそれだけ避けてたし、嫌いだから食べたくない風な残し方でしたよ。




「このわたしの前でンな食べ方するって、もしや殴れって合図? 殴ってイイ? 食べ物に謝れ! 地べたに頭を擦りつけて謝れ!! 然る後に有り難く口にするがいい!!!!」




って思ったりすることも、そこはかとなくあったりなかったりあります。
でも大人だから笑顔で居りました。わたし偉い。凄く偉い。
いや、食べられるって有り難いよね。本当に。凄いことですよ。
戦争は経験してませんけど。








こないだ兄貴んち行った時も、嫂がごはん作ってくれて、イタダキマースとうきうき食べていたら。


「いつも沢山美味しい美味しいって食べてくれるから、本当に作り甲斐あるよ。食に対する姿勢が本気っていうか真剣っていうか。なんでそんなに沢山美味しいって食べられるの? 羨ましいんだけど。さっきおかずの鉢を持って、ザーって掻き込んで飲んでたでしょ。流石にこの子大丈夫!? って思ったんだけど、しょっぱくなかった? 大丈夫?」




「特に問題ありませんが」






最近色んな人に凄く観察されていたらしいことが判明。
でもやめない。