あの日のこぼれ話
こないだ嫂に誕生日プレゼントなどを渡しに行った日のこと。
夜遅く、ジェルネイルをご所望の嫂にわたしが施術してました。
似非ネイリストと呼んでくれたまい。
アートしながら、話は兄貴の服装のセンスに及びまして。
わたしは結構昔から奴の誕生日にはプレゼントをやらないようにしています。
理由。「そこそこ流行モノをやっても何故か使わないで放置」するから。
学生の時にバイトした金でプレゼントしたレスポのバッグも使わなかったなと。
はっきりと覚えています。腹立ったから没収して自分で使ったもんな。
という話をした時に、嫂がかなり驚いた顔をしてました。
信じられない、使わない理由が意味不明的な顔ですよ。
「何故かこう…ちょーオタクっぽいダッサダサな合皮のホニャララな鞄の方がいいなら、それを永久に使うがいい! と思いまして」
「……それ! 未だに使ってるよ!」
「マジで!?」
久しぶりに驚きました。
お気に入りなのか何なのか、ちょっと荷物があると必ずそれ引っ張り出すらしい。
しかし嫂的にもNGである為、駄目出し後、即却下だそうな。
そらそうだ。
っていうかいーかげん捨てろよ…。
そこから話は移り変わり、兄貴の謎のセンスが何がどうしてああなったのかを検討。
因みに同じ家庭で兄弟として育っているわたしとは全く違います。
別にわたしは流行モノが好きとかではなく、至ってフツーです。
「『なんでそれ!?』って思うようなのを後生大事にしまってあるんだよね…」
「(まだ捨ててねーんか…)原色で構成されたビミョーなセーターとか」
「そうそう。不思議なプリントのシャツとか。隙あらば着ようとするから、即却下なんだけどさー」
「わたしの目からすると、80年代を引きずってる感アリアリなんですけどね。アレ病気か何かですかね」
「合わせ方とかもさー、なんでコレにコレ合わせようとするわけ!? って思うようなのをチョイスするんだよね…」
「学生の時におめかし(※兄基準)して出かけようとした所に遭遇して、『そのカッコで家から出るな』と総合的な駄目出しをしたことありますよ。ボートネックの下に丸首のTシャツ合わせてて、セカンドバッグ持って出かけようとしてたんで」
「(絶句)」
「同じ家の人間だと分かったら嫌じゃないですか。嫌ですよ、わたしが。だからオール駄目」
「え、それはその後どうなったの?」
「家の中に丸々脱皮した後が残ってましたね。フォームチェンジ後はどうなったか見届けていませんが、まー所詮はアレですし。五十歩百歩っていうか目くそ鼻くそを笑うっていうレベルじゃなかったかと」
「もうさー…アレどーにかなんないのかなーと思ってさー(遠い目)」
嫂的にも頑張って矯正してるんでしょうが、何処で身に付いたものやら兄貴の駄目センスは治る兆しがないそうです。
普通でいいのに…普通で…と嫂の心の声が聞こえるようでした。
そんな話題でくりすます(今日がイブだってさっき知った)。