戦略的撤退

先日のお彼岸の時に、兄貴一家が来たのですよ。
その時に、甥が「運動会にくれば？」と例によって超上からもの申した訳ですよ。

子供相手な訳で。
「ハハハそうやねー」
と色々なものを濁しまくっていたのですが、何なら練習から来いとか意味不明なことを言ってまして。

これは行かなきゃいけないのか？
まさかねーまさかー。だってさいたまさいたまだしー。遠いしー。伯母だしー。
二日前に嫂からメール着信。

文字数の多さにmovaでは一発受信しきれず、分割受信。
文字多っ！　なにこれ超読みづらい！　嫂からのこんな長文メール初めてだよ！
意訳すると「来て！　是非来て！　座る所ないけどだってあなたカメラマンだから！」。

エーソウナンデスカー。
イツキマッタンデスカー。

『集合時間 午前7:30(さいたまさいたま集合)』に顔色をなくす自分。
ということは…5時には起きないと間に合わない計算ですね。
5時。いつもなら寝る時間です。既に起床とかそういうのじゃないです。

でもメール画面ギッチギチに詰まった文字からして、嫂の本気を見た感。
本気すぎて何処にも突っ込めません。息子運動会に掛ける意気込みが怖い。
世間からしたら大分マシな方なんだとは思いますが、正直引いた。

千葉県奥地から嫂のお姉さん夫婦も来ると聞いて、何故…わたしが行く訳で？
と疑問を禁じ得なかったのですよ。
曰く、「あの二人はガタイもあるし動き回れないと思うから」とかいう理由で立ちっぱカメラマン確定。
♪きーみーはーなーぜー(スパイダーマ風)。

自分も動きたくないです。
座ってたいです。
何なら寝たいです。
お姉さんの旦那にカメラやらせりゃいーのではないのか！　働け！
と言いたくても言えない、嫂との関係に緊張感を抱く男、スパイダーマッ！

等と言っている場合ではない。あと男でもない。
嫂さんはとてもステキな方なので、出来ればガッカリさせたくないというか。
今後も友好関係を築く為には、涙を呑んで頑張るしかないというか。
だから行ったよ。早朝フラフラしながらさいたまさいたまへ。

バス停で合流した嫂のお姉さんが「座ってたいよね。うちの旦那と隣だけど座ってる？」と言って下さったのですが。
「俺が嫌だよ！　喋ることねえし」と言われた時の、わたしの笑顔の凍りつき方と言ったらほーほほほほほ！
内気すぎて空気読めないとか駄目だと思いますよ嫂の義兄さん。わたしより二つ上の人。
目を合わせられないとか駄目だと思いますよ嫂の義兄さん。巫山戯るな。
しかしわたしは大人ですので、「ハハハそうですよねー嫌ですよねーわたしとなんか！　ハハハー！」と高らかに笑っておきました。
人見知りで悪気がないからって言って良いことと悪いことがあると思いますよ。
これで嫂が絡んでなかったら衆目の前で正座させてるわな。
過去2回、数分ずつしか面識ないのにこの仕打ち。大変イラッとしました。

そんなんでよーちえんに着いたらさー。

まさかの雨天延期。

はい撤収ー！　東京無線ー！

呆然。
あたしゃ一体何のために…っ(『嫂との友好関係のため』一点買い)。
そういう訳で、兄貴宅へ撤収です。

暫く甥と遊んでやり、何故か組み体操とかやらされました。我々が。
色々気を遣ったわたしが昼飯作ったり皆で食べたりしまして洗い物までやりました。
正直、空気読めな過ぎて、他人と会話出来ない嫂の義兄とかと同じ空間に居られなかったというのが。
平時に較べて無口率95%upしていたわたし。

甥がコレクションの一部を持って来て見せてくれました。

↑ゼロノスベルト。

↑デンオウベルト。

↑キンちゃんのアックスフォームでポーズを取った甥を褒めちぎったわたし。
いいぞーキンちゃんはかっこいいんだぞー。
でも、わたしがキンちゃん派だと知った時の、嫂のお姉さん夫婦の超反応で傷つきました。

「え!?　なんで!?　どうして!?」

悪いかよ……なんだよその反応……。
「それおかしくない!?」とか普通に言われる勢いでしたよ…。
キンちゃんの良さが解らない人に説明したってどうせわかんねえよ…(どちらにせよ自分も痛いが)。

昼過ぎ。
空気に耐えられないのと寝てないのと疲れたのとでヘンな汗をかき始めた為、撤退開始。
戦略的撤退と呼んでくれ…オラもう駄目だべ…。
ヨレヨレしながら帰途に就きました。帰宅後バッタリ死亡。

次回は無しの方向でお願いします。