20歳過ぎたらあっちゅーま。-はてなブログ出張所-

流れ流れて漂着。何故かまだ生きてます。

レポート2

開始に至るまでも諸々あり、カメラマンの方(とても柔らかい雰囲気で感じの良い女性)と漏れがないかチェック。
……したら、ダダ漏れだった。
やっぱりお互い行き渡っていない指示があるっぽい。
進行表を読み合わせしてザッとおさらいしている時。







「えーと…ここのキャンドルサービスの時に各卓フォトが入るそうで(ってさっきキャプテンが言ってた)」
「!? そ、うなんですか…えっと…あ、分かりました…」


あ〜い〜つ〜ら〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜……!


肝心のカメラさんにまで話が伝わってねえのかよ!
と内心拳を握っていました。
わたしは正直知らなきゃ知らないでもいいし、そこで写真撮ってるなあと思えばその時言えばいい。
それにしてもグッダグダ過ぎる…。


因みに新郎、昔ブライダル業界にいたことがあって(技術として)、色々と知ってる筈なんですよ。
散々見聞きして参加してる訳ですから。
どうしたんだよオマエらしくないじゃないかよ…。
相当舞い上がってるのか緊張してるのか知らんが、もうわけわからん。




更に、主賓スピーチの男性が司会台までやって来ます。
うわうわうわ来ちゃった…!
彼、新郎が現在一緒に仕事をしている人で、わたしも数年前にバーテンやった時、ちょっとだけ面識あります。
限りなく怪しく、胡散臭さを全身から発散している方なので、出来るだけお近づきになりたくないなと。ないなと(2回)。
覚えてるけど知らないフリで通して来たのに来ちゃったよ。
「どうも、お久しぶりです。○年前に○○○○でお会いしてるんですけど、覚えてます?」
「えーっとあ、そう、そうですね! 大変ご無沙汰しております! 全然気付きませんで(嘘)御挨拶もせずに(嘘)申し訳ありません!(嘘)」
「僕は何処でスピーチすればいいんですか? 立ち位置とか」
「いやもう最初ですよ主賓ですから立ち位置はスタンドマイクがその時出るんでその様子で移動して頂いてっていうか誘導ありますんでハハハ!」






そんなんでとりあえず入場。微妙にタイミングをずらしてしまう自分。
やっぱりど頭はキツイよなあとデコ汗を拭うに拭えず。
声も出ないなーとかこんな声出ないもんだっけなあとかこんなことならカラオケで鍛えておくんだったとか色々なことが走馬燈のように(引用ミス)頭を駆け巡りました。


高砂台に着く二人…………が、見えない。
司会台と高砂台の間に、柱が出っ張ってて、全くお互い見えません。
なので、様子も窺えず、空気で流れを読むしかなくなりました。
動作が見えないってアリなのかよここ! なんかもう色々終わった。




自己紹介の段に於きまして。
「新郎とは30年来の友人でございまして…」で会場がやや騒然となりました。
『じゃあ一体オマエは幾つなんだ』
といった視線が、矢を身体中に突き立てた落ち武者の如く。だって嘘言う訳にもいかねえし!


笑顔でさらりと流して、開始の挨拶へと流れました。
色々アドリブとかも入れたり、原稿のまま読まなかったりしている自分を俯瞰で見るに、そんなに心配ないかなとこの時点では断じていました。
あとは声がちゃんと出るようになるのを待つばかりかと。




乾杯挨拶は、当初予定していた新婦の叔父さんが体調不良で立ったり座ったりが辛い為、パス⇒次に頼んだ新郎の叔父さんが、まさかのお断り⇒我々の仲間である会社経営者へお鉢が回って来ました。
まさかの乾杯お断りだよ…しかも新郎は先月、従姉妹夫妻の結婚式に出てるのに(叔父さんはそのお父さん)。


「では皆様、恐れ入りますがご起立の上でご唱和願います」
同級生トコトコ前へ出て来る。
「立って頂いて申し訳ないんですが、僕ちょっとこれから話をするんでまた座って貰っていいですか?
…………。
当然、微妙な空気になりました。


「新郎の○○君とは25年来の付き合いでして、当時は新郎と僕とそこに座ってるSと、高学年になってからはあそこで司会やってる夜月と毎日のように遊び回ってました。(中略)新郎がどれだけ愛情深いかと言いますと、(略)といった思い出があります。(略)」
その時のわたしの頭の中には巨大な『?』が浮かんでいました。
恐らく、ここからは見えない高砂台の新郎の脳内にも巨大な『?』がある筈で、もう一人の同級生であるSの頭の上にも『?』が見えたのは言うまでもありません。
────即ち、小学校の面子はそれぞれ『そんなことあったかよ?』と。


捏造?
あるいは記憶がねじ曲がって再生されたのか……。
そんな所でしょう。




乾杯。







続く。