20歳過ぎたらあっちゅーま。-はてなブログ出張所-

流れ流れて漂着。何故かまだ生きてます。

日本ではない。

月末に『20世紀少年』の最終章を控え、月半ばを前にして『仮面ライダー』が封切り。
なんでも歴代ライダーが全部出るらしいじゃないッスか。
すげーなーすげーなー! こりゃちょっと抑えないと!
と、思わせてくれる映画ですが。





今回はCMとタイトルの間に横たわる、深くて広い溝をどう埋めるのか気になっていた『G.I.ジョー』を観ることに〜。



わたしの知ってるG.I.ジョーってアレです。子供向けの人形です。
USアーミーとかドイツ軍とかの、所謂第二次大戦時の軍人人形だった気がしますよ?
確かバービー人形が女児向けだから、男児向けにってんで開発されたヤツだった筈。
で、進駐軍(っつーと微妙にずれるが)のイメージがあったわけよ。


なのに、なんでサイボーグスーツみたいの着て町中を走ってるんだろう。
と、CMを観て思ったんです。
特撮の『宇宙刑事ギャバン』みたい。
或いはアニメで言うと『超音戦士ボーグマン』みたい。
ハリウッドもんで言えば『ロボコップ』。

おかしいな…これでどうしてG.I.ジョー? ────って、要するに翻案だったんですね。
1980年代に一度アニメ化されたベースがあって、それを更に実写化した、と。
ストレス無く、何も考えずに観られるハリウッド娯楽でした。
なかなか面白かったです。




封切りして間もないので隠しとくよ。










ちょっと思ったのは、最近のあっちの映画って、人間の皮膚の下で何かがウゾウゾと蠢いてる表現が好きだなーと。
勿論CGですけども。細菌兵器でも撒き散らしたいのかね。





ストーリーはかなり単純ですだ。
世界征服を企む悪の秘密結社(昔わたしが入っていたアレではない)に立ち向かう、多国籍軍的なハイパーチーム。
世界を守為に出撃だ! そう! まるでサンダーバードみたいな!!
っつーと、清水アキラとか鳥塚しげきが出てた『みなさんのおかげです』内コント『サンバーダード』しか出て来ねえ!!





えー、自分的見所。


ライバル同士であるチームの忍者・スネークアイズと、敵方の忍者であるストームシャドウ(イ・ビョンホン)が激突するにあたり、お互いの過去が劇中のあちこちで挿入されています。
それによると、『20年前、日本』というテロップで始まる過去の話…あ、渋谷だ。渋谷の映像が入りました!
後のスネークアイズになる筈の、白人系の子供が飯泥棒の為に、とある家? に侵入。
渋谷のとある家かー…どういうことなんだろうなー。


と思った次の瞬間、何故か室内は中国だった。
台所で喰い漁る喰い漁る。そこでわたしは見た。
なんでか知らないが竈があったのは気のせいだっただろうか。
渋谷と竈。無理。
と、そこへ胴着を着たアジア系のおこちゃま(後のストームシャドウ)が登場、お子ちゃまバトル開始。
それを止める、謎の老人……が、中華です。完全に中華。

カンフー映画にこういう老師とか出て来るわー。『少林寺三十六房』とかでよく観たわー。
何をどう間違えたら日本のイメージがこうなるのか……トホホ。
日本にはあーゆー袈裟ないしねー。あったとしても、どうして坊主が忍者の育成に関係あることになったんだか。

忍者ですよ。忍者だったです。だって手裏剣投げてたもん。それ以外は特に。
当然、全然忍んでいませんがね。白装束の忍者て。ダッセェ。
でもきっと欧米人の多くは、日本と中国と韓国といったイメージが混沌としているのではないかと。
未だに着物で生活をしているとか、ブシドーがどうのとか、フジヤマでゲイシャでテンプラでスシで。
そして何故かカンフーの達人がいて、それはニンジャだったりサムライだったりするんでしょう。



ずっと二刀流だったイ・ビョンホンが、ラストバトルで刀の柄同士を結合させ、双刃剣にしたのを観た時咄嗟に
曹丕や!」
と思ったので、全国150万の無双ユーザー達はそこに注目すると良いのではないでしょうか。
でもあの剣って凄く使いづらそうだよ…だから曹丕はあんま強キャラになれなかったんだよ…。
二刀流の方が(達人ならば)絶対相手を翻弄出来るだろうに。
あー、双刃剣というのは、一般的に棒の両端に長い刃がある剣のことだと思って頂ければ。
棒術とか杖術に近い扱いになるかと思われますが、アレ絶対めんどくさそう。




ラスボスが「まだまだ続くよ!」臭をプンプンさせながら終わったので、恐らく既に『2』を制作していることでございまショー。






ストーリー性:★★☆☆☆
CG度:★★★★☆
アクション度:★★★☆☆
意味不明度:★★☆☆☆
お色気度:★☆☆☆☆
日本を盛大に勘違い度:★★★★★
あれは忍者じゃねぇ度:★★★★★
オチが凄く早い段階で見えた度:★★★★☆
主役が『プリズン・ブレイク』のバロウズに激似度:★★★★★


総評:85点




伏線の回収とか必要ない位に伏線もほぼ無く、単純明快。
レディースデーとか映画の日とかに観ると、大抵の方なら満足するかも知れません。
DVDで観るのもまた一興哉。