20歳過ぎたらあっちゅーま。-はてなブログ出張所-

流れ流れて漂着。何故かまだ生きてます。

三つの時代を一跨ぎ

昨日はじーさまの米寿祝い大会でした。<大会?




人生で遭遇する冠婚葬祭のうち、婚と葬はわりと頻繁ですが、冠と祭は滅多に無し。冠なんてほぼ無いしね。
てな訳で米寿を祝うべく、駒場東大前にある某施設で一族大集合(一部を除く)。






今回の出席者。



  1. じーさま(大正生まれ)
  2. ばーさん
  3. 大叔母(ばーさんの妹)
  4. 叔母(主催者)
  5. 叔父(↑の夫)
  6. 親父(うちの親父)
  7. 夜月
  8. 兄貴
  9. K子(従姉妹)
  10. その娘
  11. Eさん(元下宿人)
  12. Yちゃん(その嫁)





15人です。
さてこの中に入っていない、夜月母と姉ですが。
母は数年前に病没しているので当然出席することもなく(してても別にネ!)。

姉ですが、兄貴結婚式時と同様に招待の頭数にも入っていませんでした。
肉親を呼ばず、他人を呼ぶ我が家。
この辺りの話をするとリアル過ぎるので、コメントは差し控えさせて頂きます。



諸々あって最後は記念撮影。
私はそのまま仕事場へ向かいました。
酒は飲まなかった偉いよ自分。だって呑んだら寝るし。血涙。















結構前の日記で書いたような気がしますが、兄貴からこの日のイベントに関するメールが叔母に行きました。
それにより、元老院での稟議が開催された訳であります。







稟議内容:ジジ様祝い事の席を利用し、甥の誕生パーティーに差し替え希望





元老院回答:却下




元老院メンバー:議長・俺、議員・叔母











でもさあ、後々五月蠅いからと思って息子に洋服買ってった訳よ。
ホレホレ自分やっぱ優しいからね!




翌日。
メールが来た。





「着せたらサイズが小さくて、お店の名前教えてくれたらサイズ交換に行くから教えて(要約)」











あんた、あんた、あ、あ、あんた、マジで頭おかしーんじゃないの!?
失礼だし失礼だし失礼だし、あと失礼だし失礼だし、失礼とか失礼とか!
バーカ。バーカバーカ。


レシート無いのに交換出来るかってんだ!
しかも現品限りだったっつーの。阿呆。ケッ。
なんか、ちょっと薄ら寒くなったね。
元老院議員(叔母)とその話をしたところ。




「もうプレゼントとか上げない方がいいかもね。自分の息子は一族郎党揃って超絶愛してると思い込んでるみたいだし、おかしいわよあの子」


「だからそう言っとろーが! おかしーんだってあいつは。親馬鹿じゃなくて馬鹿だ馬鹿!」





バースデーケーキ用意してやったんだからそれで納得しろよ阿呆め!
と憤るわたし。









因みに米寿会ですが、最後のシメでじーさまが挨拶をしました。






「えー、わたしは東京は中野区で生まれ、幼少期は中野で過ごし、早稲田中学に入学した後…








  〜中略〜








 友達と割り勘で円タクに乗って通学し、片道10銭で済んだので、浮いた金を新宿高野ミルクホール








  〜中略〜








 第二次大戦時にはトラック島へ行き、そこで酋長の息子と仲良くなって








  〜中略〜








 脱出の際は潜水艦に乗り込んで

















一同「潜水艦だったのぉ!?」









「そお」








この瞬間まで、じーさまが潜水艦経験者であったことを一族の誰一人知らなかったと言う。
彼が日本へ引き揚げた潜水艦を最後に、以降全ての船舶・潜水艦が玉砕したそうです。
戦争経験者の言葉は重みがあるよ。


例えそれが、椰子の実取って飲んだ椰子の実ジュースは美味しかったけど、中身の白い実を食ったら下痢したとか、引き揚げる時に酋長の息子から山盛りのフルーツをお餞別に貰ったけど、船酔いしすぎて自分は一つも喰えず周りの人間に全部喰われたとか、飛行機が島に着陸するのを見てたら、滑走路に着陸して暫く走ってると機体がひっくり返ってパタンと動かなくなったとか、そういう話であっても、だ。







三つの元号を跨ぐ歴史の生き証人、ここにあり。