お約束の誕生日
いつものことですが、起きる出来事は決して捏造・改竄しておりません。
起きたことを・起きたままに・産地直送で皆様のお手元にお届けしております。
こんばんは。
仕事は一旦ヤマを越しました。
なだらかな傾斜は見あたらず、ほぼ垂直的な労働量でした。
昨日午前中で一応のケリはついたんですが、それまでの累積疲労で今日は全然起きられず…。
友人と昼過ぎから約束があったのに、一時間ずらしてもらう体たらくです。
喋ってる間も身体が重くて、いやー理解ある友達で良かった…。
で、実は誕生日にあったことで忙殺された末に忘れかけた出来事がございますれば。
えー…………
と。
母の墓参りをして、電車に乗る前に一旦休憩。
コーヒー飲もうと思って（*1）、パン屋に併設されているカフェコーナーに入りました。
ラッキーなことに、一番奥のベンチソファ(壁に沿って長ーく設えられているタイプ)が空いてました。
隅っこ・端っこが大好きな根暗としては超嬉しい配置です。
そんでそこに座って珈琲を飲んで、さあそろそろ行こうかなと思ったその時。
わたしの愛ぽっどなの。が、ツルリと滑って転げ落ちました。
壁とソファの隙間・僅か2センチの闇へ。
……………………………………………………。
よーしちょっと待て。
ちょーっと待てー。
そして考えろ。
どーしたら愛ぽっどは救出できるのかを！
特別図解：ソファと壁の隙間
しかし、イヤホンが繋がっているので、そろりそろりと一本釣りを試みました。
ぷち。
うわー抜けちゃったーえへへー。
死にたい。
今回のミッションの条件。
1.隙間に手は入らない。
2.隙間は真っ暗で全く底が見えない。
3.上から見るとソファと壁の間に隙間があるが、正面から見ると板が壁までくっついてて、正面から掻き出すことは出来ない。
店員さんに自体を告げた所、金属製の30センチ定規を渡されました。うっそ！ わたしがやるのぉ!?（*2）
が、どういうわけか暗闇の中は場所によってゴリゴリ音がしたり、深すぎて底につかなかったり。
この定規じゃダメな模様。デブ汗かきまくる。
次に店長が曲尺を持ってきて、深さを測る。中心部は深さ50センチほど。
どう見てもシートの高さを超えているのだがどういうことなのか。
長いこと格闘したが、何処に落ちてるのかも掴めないまま時は過ぎる。デブ汗は増える。
店長曰く。
「据え付け式でこのシートは動かないので、施工業者に連絡して、壊すことになります」
…なんだと？ と、いうことは。
「もしかしてその費用はわたしが賠償するってことですか？」
「そうですね」
「はぁ!? でもここの隙間はわたしの過失じゃないですよね。空いてるってことは、落ちる前提で空いてるわけですし、元を辿ればその施工業者が万一のことを考えずに塞がなかったのが問題ですよね？ それでもこちらの過失なんですか？ だったらこれは遺棄して、新しいの買った方がよっぽどいいですよ。その場合にしたって、そちらの弁償にはならないのが不思議なんですけど。そもそもこの隙間が問題なんだし」
意訳：そんなお金ないんですけど。本当に。裁判するにしたって費用もないし。
でもって、店長が奥に引っ込んでなんだかんだやってる中、同じ一列に座ってるお客が全員帰ったのを見計らって立ち上がり、ベンチシートをガタガタ揺すったら、なんか動く。
よくこういうお店のベンチシートって、下の木で出来た部分が物入れになってて、お店の備品がストックされていることが多いので(昔そういうレストランでバイトしてた)、試してみたでおじゃる。
「動く！ ちょっとちょっと、店員さん誰か手伝って！」
わたしの愛ぽっどなのー!!!! 今助けてやるぞー!!!!!!
若いバイトちゃんが、持ち上げた座面を支える中(完全に動くタイプではなく、数センチが浮く程度)、手を突っ込んで探す。
ん？ なんか濡れてる…っていうか、コンクリ剥き出しでコンクリ片とかがゴロゴロしてんぞ？
基礎工事したまんまの剥き出しコンクリの上にベンチシート被せてあんのか！ ひでえ杜撰な工事してんなあ。
などと、普通にパン食って珈琲飲んでりゃわからん店の秘密まで到達。いらない、こんな秘密。
手だけで探すこと数十秒。
あああああっったああああああああああああああああああ!!!!!!
BGM：ロッキーのアレ
うちの子、水に濡れても強い子だった。頑張ってた。
無事に戻ってきて、バイトちゃん達は良かった良かったと言ってたわけですが。
店長のあの迷惑そうな顔は一生忘れない。謝ったりしないのがスゲエな。接客業なのに。
取れて良かったですね的なことも一切言わないでやんの。
一応こっちはお騒がせしましたって言ったけど、「はあ、そうですか…もう業者に連絡しちゃったんですけど」と言われました。
「じゃあもっかい連絡して下さい。あとあの穴はどちらにせよ塞いだ方がいいんじゃ？ 携帯なら確実に落ちますよ」
「今月改装したばっかりで、あそこに隙間があるって知らなかったんで。業者からも聞いてなかったし」
「だからたった今解ったでしょ？ とっとと塞いだらいいんじゃないですか？ 業者の落ち度でしょ。クレームつけた方がいいですよ」
最後は軽く喧嘩っていうか、お互い一歩も引かない。
何の闘いだ……。
と、いうことが誕生日に起きましたのことよ。
あんなにデブ汗かいたのに、特に痩せる気配はありませんでした。チクショウ。
愛ぽっどなの。は、今日も元気に酷使されています。
