理解の範疇を超えること
先日、小学校時代の友人Oが結婚しまして。
わたしは呼ばれてないんだけど。<もはやお約束
小学校〜高校まですっごく仲良しだった男なんですが。
彼が国立大学在学中に会社を立ち上げてからは仕事が忙しくて構ってくれなくなり。しくしく。
そんな彼がこないだ結婚。
彼は高校時代にバンドを組んでいて、何度かライブをやっていました。
ポジションはギター。かなり上手かったです。
楽器を始めたのもわたしの一言が原因だったらしいんですが、じぇんじぇん覚えてましぇん。
組んでいたバンドには、K君というドラマーがいました。
ドラムセットのやけに右後方、どう頑張って腰を捻っても手が届かないトコにシンバルを置くK。
「なんでこんなとこに置くの?」と尋ねると、「裏拳で叩くから」と答えました。
裏拳シンバル…!
と、そんな甘酸っぱい思い出(*1)が残るK君ですが、彼は現在気象予報士をやってるはずです。
というのも、学生時代に最年少で合格してるから。やってないわけない。
高校時代、バンドの練習の合間にも天気図を広げ、じっと見ていたそうな。<N談
その天気図を不審に思ったNが(*2)聞きました。
「ねね、それ何やってんの?」
「いや…なんでもない」
なんでもないわけないよな。
とにかく天気図が大好き。天気図スキー。
最年少気象予報士として晴れて合格した日、それはニュースで報道される予定でした。
しかし地下鉄サ●ン事件の当日でもあったそうで、儚くもオ●ム中継に潰されたそうな。
こんな所にもアレの被害者が居た! 家政婦は見た!
っていうレベルで極一部の人しか知らない話ですが、きっと一生語り継がれることでしょう。
哀れK。でも面白いぞK。
そんな彼と同じバンドを組んでいたベースのSが一昨年結婚した時、招待客として呼んだそうですが。
「行かない」
と言われたそうです。
「行けない」じゃなくて「行かない」です。一字違いで大違い。
Nの予想では、「恐らくその日は見逃せない天気図になるであろう予想を立てたのでは」ということでした。
見逃せない天気図って何だろう。それは愚にもつかぬ凡人であるわたし如きに解ろう筈もありません。
で、Oの結婚式にもKは来なかったそうです。
やはりN曰く「恐らくその日もブラジル辺りで見逃せない天気図が発生する予想だったんだろうな」。
やはり天気、しかも地球の裏側か…。
でもなんかこー、それほどまでに天気図を愛しているのであれば、仕方ないのでは…
と思わせてしまうのが怖ろしい所だKよ。
ちょっと騙されそうですけど常識からは激しく逸脱してますからね!
仕方なくないんだよ! おまえが地球の裏側に居るわけじゃないんだから!
わたしのような平々凡々な人生を歩む人間には、そういう人の思考は読めるわけもなく。
最年少●●とかになる人ってのは、やっぱり何処かしら理解を超えた人なんでしょう。
でも周り見るとそんなんばっかかも知れないなーと。思ったり。思ったり。
個性的でいいじゃん! ということで結んでおきます。