真夜中の非通知
午前2時。
草木も眠る丑三つ時…。
わたしが一日のうちで恐らく一番元気な時間帯です。
本当に人としてどうかと。
仕事でもするかと思った時、鳴り響く振動音。
なんじゃらほいと思ったら、台所に置きっぱなしの弟携帯でひた。
『非通知着信』
の表示があるのを不審に思いつつ、弟の部屋へ。
「おい、非通知だぞ」
「非通知ィ? こんな時間に?」
訝しんだ弟が、電話に出ました。
「もしもし? ……もしもし? もしもし?」
何度か呼び掛けているようですが、相手の声が遠いのか聞こえないのか…。
「はい、もしもし。はい、いいえ、違いますけど…番号間違ってるんじゃないですか? ええ…」
ぷち。
電話を切った弟曰く。
「なんかピザ○ットと間違われた」
携帯で?
ああ、デリバリーの人って持ってるもんね。
「だけど、どーせこんな時間にやってないと思うけどなー」
然り。