○○記念日
夜中。
弟とふたり、侘びしくラーメンを啜っていました。
ふと愚弟に目をやると、白髪を発見。
彼は昔から偶に若白髪が生えていて、大体同じ場所から生えてんだろうなと思しき状態です。
発見した場合、引っこ抜いたり根元から切ったり放置したりと、バリエーション豊富な手段を執っていました。
ただ、ヤツは神経過敏な痛がりなので、抜く時は大層痛がります。
故に、抜かずに放置または根元で切る、という選択肢が最も多かったのです。
姉「白髪発見! タリホーッ!」
弟「んん? ……ちょっとあんた抜いてよ」
姉「抜くの? 白髪って太いから痛いよ」
弟「いーから抜いてよ」
姉「押忍。じゃあ抜かせて頂きます」
ブチッ。
抜けた白髪をじっと見つめる弟。
弟「この白髪がいいね と君が言ったから 今日からこれは 白髪記念日」
弟が俵万知になった。